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月別アーカイブ: 2025年9月

第18回就労支援雑学講座

皆さんこんにちは!
一般社団法人まつり、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~やりがい~

 

1|就労支援事業とは?

就労支援事業は、障害や病気、家庭の事情などにより一般的な就職が難しい方に対して、「働く機会」や「訓練」「継続的な支援」 を提供する仕組みです。
代表的な事業には、

  • 就労移行支援(企業就職を目指す訓練)

  • 就労継続支援A型(雇用契約を結んで働く場)

  • 就労継続支援B型(作業や訓練を通して就労体験を積む場)
    があります。

社会参加の第一歩として重要な役割を果たすこの事業は、近年ますます注目度が高まっています。


2|現代社会におけるニーズ

就労支援事業のニーズは多様化しており、以下のような要素が挙げられます。

  • 障害者雇用の拡大 
    法定雇用率の引き上げに伴い、企業は就労支援事業所との連携を強めています。

  • 多様な働き方への対応 
    在宅ワークや短時間勤務など、柔軟な働き方を支える仕組みが求められています。

  • 地域共生社会の推進 
    地域活動やボランティアを通じ、就労と生活支援を一体化させる動きが拡大。

  • 利用者本人のニーズ 
    「社会とつながりたい」「収入を得たい」「自分にできることを見つけたい」という想いに応える場が必要。

  • 家族や社会の支援期待 
    家族の負担軽減や地域社会での役割創出としても注目されています。


3|就労支援事業に携わるやりがい

現場で働くスタッフや関係者が感じるやりがいは非常に大きいものです。

  • 利用者の成長を間近で見られる喜び 
    挨拶ができるようになった、作業スキルが上がった、就職が決まった――その一歩一歩が感動に。

  • 「ありがとう」の言葉が直接届く 
    支援を通じて感謝の声を受け取る瞬間は、この仕事ならではの大きな励み。

  • 社会参加を実現できる誇り 
    利用者が働くことで社会に役割を持ち、地域に貢献する姿を見ることは大きなやりがい。

  • 多職種連携の面白さ 
    医療、福祉、企業など幅広い人々と協力し合うことで、新しい価値を生み出せる。

  • 自分自身の成長 
    支援を通じて「人を見る力」や「傾聴力」「柔軟性」が磨かれ、自己成長にもつながる。


4|やりがいとニーズが交わる瞬間

例えば、長い間働くことに不安を抱えていた利用者が、就労支援事業を通じて自信を取り戻し、企業での雇用につながったとき。
あるいは、B型事業所での作業を通して「ここが自分の居場所だ」と感じてもらえたとき。
その瞬間に、社会のニーズと支援者のやりがいが一致し、事業の価値が強く実感されます。


5|これからの展望

就労支援事業は、今後さらに発展していくことが予想されます。

  • ICTの活用:在宅支援やリモート就労の推進

  • 成果重視型の支援:就職率や定着率に基づく支援評価

  • 地域連携の強化:自治体・企業・NPOとの協働による新しい就労モデル

  • 個別支援の深化:一人ひとりに合わせた柔軟なプログラム設計


まとめ

就労支援事業は、

  • 利用者にとって 社会とつながり自立するための大切な場

  • 企業にとって 多様な人材と出会い社会的責任を果たすためのパートナー

  • 支援者にとって 人の成長に寄り添えるやりがいある仕事

であり、社会全体にとって必要不可欠な仕組みです。

これからも就労支援事業は、利用者一人ひとりの可能性を広げ、地域や社会を豊かにする役割を担い続けるでしょう

 

 


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第17回就労支援雑学講座

皆さんこんにちは!
一般社団法人まつり、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~法改正に伴って~

 

1|就労支援事業とは?

就労支援事業とは、障害や病気、さまざまな事情で一般就労が難しい方に対して、働く機会や訓練、サポートを提供する制度です。

  • 就労移行支援:一般企業での就職を目指すトレーニング

  • 就労継続支援A型・B型:雇用契約を結んで働く形や、作業訓練を中心とする形

  • 生活訓練・自立支援:働く以前に生活のリズムやスキルを身につけるサポート

これらの事業は「障害者総合支援法」に基づいて運営されており、時代に応じて法改正が行われてきました。


2|法改正の歴史的流れ

2006年:障害者自立支援法の制定

  • それまでバラバラだった福祉制度を一本化

  • 就労支援事業が法律に明確に位置づけられる

2013年:障害者総合支援法へ改正

  • 対象が「障害者」から「難病患者」にも拡大

  • 就労支援事業所における人員配置・運営基準が整備

2018年以降:報酬改定と評価制度

  • 「生産活動収入」や「利用者の工賃向上」を重視

  • 就労定着支援が新たに創設され、企業就職後のアフターフォローが制度化

近年の改正動向(2021〜2024年)

  • A型事業所における「雇用契約の適正化」

  • B型事業所での「工賃向上計画」の義務化

  • ICT活用による事務の効率化や在宅就労の導入検討

  • 2024年には「報酬改定」で、就労定着率や工賃水準に応じた評価が強化


3|法改正が現場にもたらす影響

  • 透明性の向上
    法改正により、事業所運営の基準が明確化され、不適切な運営を防止できる。

  • 利用者本位のサービス強化
    単なる作業提供から、就職・定着を見据えた支援へシフト。

  • 事業所の経営課題
    報酬改定によって「工賃向上」「就労実績」が重視されるため、事業所には成果を出す工夫が求められる。

  • 人材育成の必要性
    専門性を持ったスタッフが求められるようになり、研修・教育制度が拡充。


4|今後の展望

これからの法改正の方向性としては、以下が予想されます。

  • デジタル活用:テレワークや在宅就労支援の制度化

  • 多様な働き方への対応:副業や短時間労働など柔軟な支援

  • 地域共生社会の推進:企業・自治体・地域が連携した就労支援モデル

  • 成果報酬型制度の強化:支援の「量」より「質」と「成果」を重視


まとめ

就労支援事業における法改正は、単なる制度の見直しではなく、利用者の自立支援と社会参加を推進する大きな仕組み です。
そのたびに現場には新しい課題が生まれますが、同時に利用者の選択肢や可能性も広がっています。

オーダーメイドのように一人ひとりに合った支援が求められる現代。
法改正を追い風として、就労支援事業は今後ますます社会に不可欠な役割を担っていくでしょう

 

 

 


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