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皆さんこんにちは!
一般社団法人まつり、更新担当の中西です。
さて今回は
私たちが当たり前に思っている「働くこと」。しかし、病気や障がい、長期の離職、貧困や家庭環境など、さまざまな事情から「働きたくても働けない」人が少なからず存在します。就労支援は、そうした人々がもう一度、社会とつながり、自己実現するための橋渡しとなる、大切な社会的インフラです。
就労支援の最も本質的な役割の一つは、孤立している人を社会に再びつなぐことです。
ひきこもりや長期無業の若者
障がいがあることで人との接点を持ちにくい人
貧困や家庭崩壊によって社会関係が断たれた人
これらの人々に対し、就労支援は「仕事」を通じて人とのつながりを取り戻すきっかけを提供します。支援員や仲間との関係、職場でのやり取りを通じて、再び“自分が社会に必要とされている”と感じられるようになるのです。
生活保護や障害年金など、社会保障制度は生活を守る上で不可欠ですが、それだけでは人は「社会に参加している」という実感を持ちにくい場合もあります。
就労支援は、そうした福祉的支援を受けている人に対し、
無理のない範囲での仕事提供(福祉的就労)
スモールステップでの社会復帰支援
働くことを通じた生活リズムの回復
働きながら制度利用を継続できる仕組みの案内
などを行い、“支えられる側”から“役割を担う側”への転換を支援します。
これは、「福祉に頼るな」ということではなく、福祉を“自立への手段”として活かすサポートなのです。
就労支援の場には、実にさまざまな人々が関わっています。障がいの有無、年齢、国籍、性自認、価値観――違いがあるからこそ、就労支援の現場は「多様性と共生の縮図」といえます。
支援者と利用者の信頼関係の構築
同じ境遇をもつ仲間同士のピアサポート
企業や地域社会と連携したインクルーシブな働き方の創出
就労支援は、一人ひとりが「違っていていい」「自分らしく生きていい」と思える空間を生み出し、社会全体の共生力を育む役割を担っています。
日本では少子高齢化が進み、労働人口が急速に減少しています。その中で、就労支援によって「就業困難者」とされていた人が労働市場に参加できれば、企業や地域にとって新たな人材確保の道となります。
企業が障がい者雇用に取り組む際のマッチング支援
高齢者やシングルマザーなどの柔軟な働き方へのマッチング
就労移行支援などを経た人材の戦力化
こうした事例はすでに増えており、就労支援は単なる福祉ではなく、“経済活動の一部”としての役割も果たすようになっています。
就労は単なる収入の手段ではなく、人が社会の一員として自尊心をもって生きるための基本的な活動です。
誰かの役に立てる喜び
社会との接点
自己肯定感の回復
生活のリズムや意味づけ
こうした価値を届けるのが、就労支援の根幹にある“人間の尊厳を支える役割”です。
「すべての人が、それぞれの能力に応じて、働き、社会に関わることができる」――就労支援は、この権利を守る社会の仕組みそのものなのです。
就労支援は単なる「就職のお手伝い」ではありません。それは、孤立していた人と社会をつなぎ、個人と地域をつなぎ、支援と企業をつなぎ、多様な人々を理解と共感でつなぐ、社会的ネットワークのハブです。
支援を必要とする人が尊厳を取り戻し、誰もが“はたらく”ことで自らの人生を歩める社会。それこそが、就労支援が目指すべき未来であり、そのために私たちが大切にすべき「社会的役割」なのです。
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