オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年11月

第22回就労支援雑学講座

皆さんこんにちは!
一般社団法人まつり、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~「人生の再スタートを支える場所」~

 

私たちは生きているなかで、誰もが一度や二度、「やり直したい」と思う瞬間を経験します。病気やケガ、仕事でのつまずき、人間関係のトラブル、長引くひきこもり、家族との関係悪化、経済的な困難…。理由は一人ひとり違いますが、「このままではいけない」「どこかで仕切り直したい」と感じながらも、どう動けばいいのか分からず、立ち止まってしまう人は少なくありません。

就労支援の現場は、そうした「人生の再スタートをしたい」と願う人たちが、静かに集まってくる場所でもあります。ここは、単純に「仕事を探すための場所」ではありません。過去の経験や傷つき、今の不安や迷いを抱えたままでも、もう一度、自分のペースで前を向いていくための「準備をする場所」「心と生活を整え直す場所」と言えるでしょう。


1. 「人生の再スタート」と就労支援

「人生の再スタート」と聞くと、大きな決断や劇的な転機をイメージするかもしれません。転職、引っ越し、離婚や再婚、新しいチャレンジ…。しかし就労支援での「再スタート」は、もっと小さく、静かな一歩から始まることがほとんどです。

・長く家から出られなかった人が、週に一度だけ通所してみる
・昼夜逆転していた生活を、少しずつ朝型に戻していく
・人と話すことが怖いと感じていた人が、スタッフとだけでも会話してみる
・自分にできることが何もないと感じていた人が、簡単な作業に挑戦してみる

こうした小さな一歩は、外から見ると些細な変化に見えるかもしれません。しかし、本人にとっては「自分はもう一度やり直してもいいのかもしれない」と感じ始める、大切なスタートラインです。

就労支援の役割は、まさにこの「小さな再スタート」を丁寧に支えることにあります。


2. 「安心して弱さを見せられる場所」であること

人生をやり直したいと願いながらも、一歩を踏み出せない最大の理由の一つは、「自分の弱さを見せるのが怖い」という気持ちです。

・働けなくなった自分を恥ずかしく感じている
・人に迷惑をかけてきたと思っている
・過去の失敗やトラブルを思い出すのもつらい
・病気や障がいについて話すことに抵抗がある

こうした感情を抱えたまま、いきなり一般の職場に飛び込むのは、とても難しいことです。だからこそ就労支援の現場は、「安心して弱さを見せてもいい場所」である必要があります。

ここでは、

・今の生活リズムや体調のこと
・過去の仕事でのつまずき
・人間関係で傷ついた経験
・家族との悩み、将来への不安

といったことを、少しずつ言葉にしていくことができます。話したくないことは無理に話す必要はありません。話せるところから、話したいタイミングで、一緒に整理していきます。

「こんな自分でもいいのだろうか」という不安を抱えたまま扉を叩いた人に対して、「ここは、そのままのあなたで来て大丈夫な場所です」と伝えられること。それが就労支援の大きな役割のひとつです。


3. 「過去」ではなく「これから」に目を向けるための対話

人生の再スタートを考えるとき、どうしても頭の中は「過去」に引き戻されます。

「どうしてあのとき、あんな選択をしてしまったのか」
「もっと頑張れたのではないか」
「自分にはやっぱり無理だったのではないか」

こうした思いは自然なものですが、過去ばかりを責め続けている限り、「これからどうしたいか」を考える余裕は生まれません。

就労支援の現場で大切にしているのは、「過去を否定しないまま、少しずつ『これから』の話に目線を移していく対話」です。

例えば、

・どんな仕事なら少し興味が持てそうか
・どんな働き方なら、今の自分でも続けられそうか
・どんな人たちと一緒に働きたいと思うか
・働くことで、どんな暮らし方をしてみたいか

といった問いを、一気に答えを求めるのではなく、何度も何度も、形を変えながら一緒に考えていきます。

「過去は変えられないが、これからの歩き方は一緒に考えられる」という実感を持ってもらうこと。それが、人生の再スタートを支えるうえでの、大切な土台になります。


4. 「できないこと」ではなく「できること」を見つけ直す

長く働けていない期間が続くと、多くの人は自分のことを「何もできない人間だ」と感じてしまいがちです。しかし本当は、「できないこと」よりも、「すでにできていること」「これから伸ばせること」の方がずっと多いケースがほとんどです。

就労支援の現場では、

・小さな作業や訓練の中から、その人の得意なペースやスタイルを見つける
・人と関わるのが苦手でも、コツコツと続ける力がある
・一度覚えた作業を丁寧に繰り返すのが得意
・細かい部分に気づく観察力がある

といった「強み」を丁寧に掘り起こしていきます。

また、家事や趣味、一見仕事と関係なさそうな経験の中にも、その人の持ち味やスキルが隠れています。

・料理が好きで、レシピ通りにていねいに作れる
・ゲームの情報を集めたり、攻略法を研究するのが得意
・家族や友人の相談役として話を聴くことが多い
・ネットでの調べものや、パソコン操作に抵抗がない

これらは、一見「普通のこと」に見えますが、職場では大きな強みになりうる要素です。

人生の再スタートを支える場所としての就労支援は、「自分には何もない」と感じている人に対して、「ここには、あなたがまだ気づいていない力が確かにある」と具体的に伝え直していく役割を担っています。


5. 「スピード」ではなく「自分のペース」を大切にする

社会に戻ろうとするとき、多くの人は「早く普通に働けるようにならなければ」と自分を追い込みがちです。周りの同年代と比べ、家族の期待を背負い、焦りだけが膨らんでしまうことも少なくありません。

しかし、人生の再スタートに必要なのは「スピード」ではなく、「自分のペース」です。

就労支援の現場では、

・週に数時間の通所から始める
・午前中だけ、短時間だけの訓練から始める
・体調に合わせて、働ける曜日や時間を調整する
・段階的にステップアップできるような計画を一緒に立てる

といった「オーダーメイドのペースづくり」を大切にしています。

早く成果を出そうとして無理を重ねると、一旦うまくいったように見えても、後から大きな反動が来てしまう場合があります。大切なのは、「ゆっくりでもいいから、続けられる形で前に進むこと」です。

人生は長く続きます。一時的なスピードよりも、「自分らしいリズムで、生きやすい形を整えていく」ことこそが、本当の意味での再スタートだと言えるのかもしれません。


6. 「一度きりではない再スタート」を認め合う

人生の再スタートは、一度きりとは限りません。

・就職してみたけれど、合わなくて辞めることになった
・体調が悪化し、働く時間を減らさざるを得なくなった
・家庭の事情や環境の変化で、働き方を見直さなければならなくなった

こうした出来事は、「せっかく再スタートしたのに、また振り出しに戻ってしまった」と感じさせるかもしれません。しかし、就労支援の現場では、それを「振り出しに戻る」とは捉えません。

一度働いてみたからこそ分かったこと、初めて見えてきた自分の限界や得意・不得意があります。それは、次の再スタートにとって大きなヒントです。

・「この働き方なら続けられるかもしれない」と分かった
・「こういう環境は負担が大きい」と気づけた
・「無理をしすぎると体調が崩れる」というラインが見えた

これらは、紙の上だけの自己分析では決して得られない、貴重な経験です。

就労支援が「人生の再スタートを支える場所」であり続けるためには、「再スタートは何度でもしていい」というメッセージを、本人にも家族にも、社会にも投げかけ続けることが欠かせません。


7. 「居場所」と「出番」の両方があるということ

就労支援のもう一つの大きな役割は、本人にとっての「居場所」と「出番」の両方を用意することです。

「居場所」とは、そこにいるだけで否定されず、安心していられる場所です。日々の何気ない会話や、スタッフ・他の利用者との交流を通じて、「自分は一人ではない」と感じられることは、再スタートに向けた大きな支えになります。

一方で、「出番」とは、自分が誰かの役に立っていると感じられる機会です。

・作業の一部を任される
・新しく来た人に、少しだけ先輩として声をかける
・事業所内のちょっとした係を担当する
・イベントや行事の準備を手伝う

といった、小さな役割であっても、「自分にはできることがある」「誰かに必要とされている」という実感は、働く意欲や自己肯定感を大きく育てていきます。

人生の再スタートには、「安心していられる居場所」と「自分が動き出せる出番」の両方が必要です。就労支援の場は、この二つをバランスよく用意しながら、本人のタイミングに合わせて一歩ずつ進んでいくことを大切にしています。


8. 「ここからまた始めていい」と伝え続ける場所

就労支援は、華やかな場面が目立つ世界ではありません。日々の小さな変化を一緒に喜んだり、ときには一緒に落ち込みながら、それでも少しずつ前に進んでいく、地道な営みです。

けれども、その積み重ねがあるからこそ、

「もう一度働いてみようと思えた」
「自分の人生をあきらめなくてよかったと思えるようになった」
「過去の自分も含めて、少しずつ受け入れられるようになってきた」

という声が生まれてきます。

人生の再スタートは、誰にとっても簡単なことではありません。ですが、「ここからまた始めていい」「何度でもやり直していい」と伝えてくれる場所が身近にあるかどうかで、その難しさは大きく変わります。

就労支援の現場は、まさにそのための場所です。過去を抱えたままでも、今の自分に自信が持てなくても、それでも「これから」を一緒に考えたいと願う人に開かれた、静かで力強いスタートライン。

もし今、「このままではいけないけれど、どうすればいいか分からない」と悩んでいるのであれば、就労支援という選択肢があることを、心の片隅に置いてみてください。そこは、あなたの人生の再スタートを、本気で一緒に考えてくれる場所です。そして、その一歩は、いつから踏み出しても、決して遅すぎることはありません。

一般社団法人まつりでは、ステップアップ相談会を随時開催中!
「次の一歩を踏み出したい」という方はぜひご参加ください。
皆さまのご参加をお待ちしております!

facebook_face.jpg

第21回就労支援雑学講座

皆さんこんにちは!
一般社団法人まつり、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~“働く力”を未来へつなぐ支援~

 

私たちは「働くこと」を、つい「いまの収入」や「当面の生活」を支えるものとしてだけ捉えてしまいがちです。しかし、就労支援の現場で見えてくるのは、それだけではありません。働くことは、その人が社会とつながり、自分の役割を実感し、人生の時間をどう積み重ねていくかという「未来」と深く結びついています。

だからこそ、就労支援の本質は「仕事を紹介すること」だけではなく、その人の中に眠っている「働く力」を見つけ、育て、未来へとつなげていくプロセスそのものだといえます。

ここでは、就労支援における「働く力」を未来へつなぐとはどういうことなのか、その具体的なポイントを、支援者・利用者・家族・企業、それぞれの視点も交えながら考えていきます。


1. 「働く力」とは何か

「働く力」という言葉は非常に広く、あいまいにも聞こえます。ですが、就労支援の現場で丁寧に分解していくと、いくつかの要素に整理することができます。

1つ目は、「身体的・心理的なコンディションを整える力」です。
・毎日決まった時間に起きる
・身だしなみを整える
・職場まで移動する
・疲れたときに自分を休める、相談する

といった、とても基本的でありながら、実は多くの人にとって大きなハードルになる部分です。病気や障がい、長期間のひきこもり経験などがある場合は、まずここを整えることから始まります。

2つ目は、「仕事の場で必要なコミュニケーション力」です。
・あいさつができる
・わからないことを質問できる
・頼まれたことに対して、できる・できないを伝えられる
・困ったときに助けを求められる

これらは、決しておしゃべり上手である必要はなく、「自分を守りながら、人と協力して働くための最低限のやり取り」としての力です。

3つ目は、「作業遂行力・職業スキル」です。
・決められた手順を守る
・時間を守る
・ミスが起きたときに振り返る
・少しずつスピードや精度を高めていく

その人に合った職種や作業内容を見つけることも含め、「自分なりのペースで成長していく力」です。

そして4つ目が、「自分の人生を考え、選択する力」です。
・どのように働きたいのか
・どのくらいの時間・頻度が自分にはちょうどいいのか
・何を大切にしながら働きたいのか

こうした問いはすぐに答えが出るものではありません。就労支援の現場では、日々の対話や体験の積み重ねを通じて、本人の中からゆっくりと言葉を引き出していきます。


2. 「いま働く」だけで終わらせない支援とは

就労支援のゴールを「就職した瞬間」としてしまうと、支援はどうしても短期的になってしまいます。しかし、実際には「就職してからが本番」です。

職場に入ってから、
・想像していた業務と違って戸惑う
・人間関係で悩む
・体調と働くペースのバランスが崩れる
・ミスが続き自己肯定感が下がる

といった壁にぶつかることは、多くの人に共通する現実です。ここで支援が途切れてしまうと、「やっぱり自分は働けないのではないか」という思い込みが強まり、再び社会との距離が開いてしまうこともあります。

だからこそ、「働く力」を未来へつなぐ就労支援は、次のような視点を大切にします。

● 就職前
・その人の特性や希望を丁寧に聞き取り、無理のない働き方を一緒にイメージする
・見学や実習を通して、「働く場の空気」に触れてもらう
・通所や訓練の段階から、生活リズムづくりやコミュニケーションの練習を行う

● 就職直後
・職場での戸惑いや不安を、すぐに相談できる窓口を用意する
・支援者が職場訪問を行い、本人と企業側の両方をサポートする
・「成功体験のハードル」を低めに設定し、小さな達成を一緒に喜ぶ

● 就職後しばらくたってから
・担当業務の見直しや、勤務日数・時間の調整を企業と相談する
・将来のキャリアや働き方について、焦らず話せる場をつくる
・「辞める=失敗」ではなく、「自分に合う形を探し続けるプロセス」と捉え直す

このように、就職前・就職直後・就職後と時間軸を通して関わり続けることで、「働く力」は一度きりではなく、少しずつ柔軟に育ち、未来へとつながっていきます。


3. 支援の主役はあくまで「本人」であるということ

就労支援の現場では、どうしても「支援する側」と「支援される側」という構図が生まれます。しかし、「働く力」を未来へつなぐうえで、もっとも大切なのは、支援者が一歩下がり、「主役は本人である」という姿勢を崩さないことです。

例えば、
・職種を決める
・勤務時間帯を考える
・通勤手段をどうするか
・困ったときに誰に相談するか

こうした選択をすべて支援者が先回りして決めてしまうと、短期的にはスムーズに進むかもしれませんが、本人の「考える力」「選ぶ力」「自分で決めて動く力」が育ちません。

一方で、本人にすべてを委ねてしまうと、不安が強くなり、一歩も進めなくなるケースもあります。大切なのは、

・情報をかみ砕いてわかりやすく伝える
・いくつかの選択肢を一緒に整理する
・メリットとデメリットを冷静に言語化する
・最後の決定は本人ができるように、そっと支える

という「並走型の支援」です。

このプロセスを何度もくり返すことで、本人の中に「自分で決めていいのだ」「自分の人生は自分のものでいいのだ」という実感が少しずつ育っていきます。これこそが、「働く力」を未来へつなぐうえで欠かせない土台となります。


4. 家族とともに歩む就労支援

就労支援は、本人と支援者だけの取り組みではありません。特に若い世代や、長く家族と暮らしてきた方にとって、家族の理解と関わりは「働く力」を未来へつなぐ大きな支えになります。

家族はしばしば、
・心配するあまり、つい口出ししすぎてしまう
・過去のつらい経験から、「また失敗するのでは」と不安になってしまう
・どう応援すればいいのか分からず、距離を取ってしまう

といった揺れの中にいます。

そこで就労支援の現場では、

・家族向けの面談や勉強会を行い、就労支援の仕組みや、本人の特性への理解を深めてもらう
・「できていること」「成長している点」を、支援者から家族にしっかり伝える
・家族の不安や疲れを受け止めつつ、「家族だけで抱え込まなくてよい」と伝える

といった関わりを大切にしています。

家族が「一緒に考えてくれる存在」から「最後の決定を尊重して見守る存在」へと少しずつ役割を変えていくことで、本人は安心感と自立心の両方を持ちながら、働く一歩を踏み出しやすくなります。


5. 企業と社会とともに育てる「働く力」

「働く力」は、支援事業所の中だけでは完結しません。その人が実際に働く場である企業、そして地域社会との協働が欠かせません。

企業にとっても、多様な人材を受け入れることは、単なる社会貢献にとどまりません。

・業務の見直しや分担が進むことで、全体の生産性が上がる
・職場でのコミュニケーションのあり方を見直すきっかけになる
・異なる背景を持つ人材と働く経験が、組織の柔軟性や創造性を高める

といった、大きなプラスがあります。

就労支援の現場では、

・障がいや特性に応じた合理的配慮の提案
・業務切り出しやマニュアル化のサポート
・職場定着に向けた企業担当者との定期的な振り返り

などを通じて、企業と一緒に「働きやすい場づくり」に取り組みます。

また、地域社会も大切なパートナーです。地域のイベントやボランティア、短時間の仕事など、「社会とゆるやかにつながる場」があることで、

・いきなりフルタイムで働くのではなく、段階的にチャレンジできる
・「働く=会社に就職する」だけではない多様な選択肢に気づける
・人との関わりの中で、自分の役割を実感できる

といった経験が積み重なります。

こうして、企業・地域・支援機関がそれぞれの役割を果たしながら連携することで、「働く力」は個人の中に閉じたものではなく、社会の中で育まれ、未来へと広がっていきます。


6. 「失敗」を未来への学びに変える視点

「働く力」を未来へつなぐ支援のなかで、もう一つ大切なポイントがあります。それは、「失敗」と見える出来事を、どう捉え直すかという視点です。

・試用期間で終了になってしまった
・体調不良で退職せざるを得なくなった
・人間関係のトラブルで職場に行けなくなった

こうした経験は、本人にとっても家族にとっても大きなショックになります。しかし、就労支援では、

・何がつらかったのか
・どこで無理をしていたのか
・どんなサポートがあれば続けられたか
・次に同じような状況になったとき、どう対応したいか

を一緒に振り返ることで、「失敗」をその人のストーリーの中に位置づけ直していきます。

「うまくいかなかった経験があるからこそ、自分に合う働き方が見えてきた」
「一度辞めたけれど、支援を受けながらまたチャレンジできた」

こうした経験は、本人にとって大きな自信となり、次の一歩を踏み出す原動力になります。

就労支援の役割は、単に「成功した就労例」だけを増やすことではなく、一度つまずいた人が、再び立ち上がり、自分のペースで未来へと歩んでいけるように伴走することにあります。


7. 「働く力」を未来へつなぐという約束

就労支援の現場で日々出会うのは、「働きたいけれど不安が大きい人」「過去のつらい経験から、もう一度だけチャレンジしてみようとしている人」「今はまだ働ける気がしないけれど、どこかで変わりたいと思っている人」など、さまざまな思いを抱えた方たちです。

その一人ひとりに共通しているのは、「働く力」は決してゼロではないということです。たとえ今は見えにくくても、日々の生活のなかで、すでに発揮されている力があります。

・家族のためにご飯を作っている
・趣味の世界で集中力を発揮している
・ネットや本を通じて知識を集めている
・誰かの相談に乗っている

こうした一見「仕事とは関係なさそうな行動」の中にも、その人なりの強みや可能性が隠れています。

就労支援は、その小さな力を丁寧にすくい上げ、「働く」という形に結びつけていく営みです。そして、今日できたことを明日へ、今年の経験を来年へ、今の一歩をこれからの人生へとつないでいく長い旅でもあります。

「働く力」を未来へつなぐ支援とは、

・その人の中にある可能性を信じ続けること
・目の前の困りごとに一緒に向き合うこと
・うまくいかなかったときも、「ここから何が学べるか」を一緒に考えること
・本人・家族・企業・地域が、ゆるやかにつながり支え合う土台をつくること

これらの積み重ねそのものだといえるでしょう。

就労支援の扉を叩くタイミングは人それぞれです。しかし、どの段階からでも遅すぎることはありません。「今の自分」から始めて、「これからの自分」へとバトンを渡していく。その過程を共に歩むことこそが、就労支援に携わる者の、そして社会全体の大切な役割なのだと思います。


一般社団法人まつりでは、ステップアップ相談会を随時開催中!
「次の一歩を踏み出したい」という方はぜひご参加ください。
皆さまのご参加をお待ちしております!

facebook_face.jpg